全国47都道府県の竜巻件数のランキングです。
竜巻は積乱雲に伴う強い上昇気流によって発生する螺旋状の渦を巻いた激しい突風のことですが、積乱雲の下降気流が地表に衝突して水平に激しい風が吹くダウンバースト、積乱雲下で冷たい空気が温かい空気の側に流れ出すことによって発生する突風のガストフロントも含めた件数となります。
これらは積乱雲の影響によって起こりますが、詳しいメカニズムに関してはまだ解明されていない部分もあり、発生を未然に予測するのは難しいようです。急速に発達した積乱雲下では激しい突風に常に注意したほうがいいかもしれません。
また、竜巻(ダウンバーストやガストフロントも含む)件数のデータに関しては、気象庁のものを使用。気象庁のページでは1991~2017年のデータが公開されていますが、それに2018年と2019年に発生したものを足したもの(つまり、1991~2019年の合計件数)をデータ化しています。
それでは、都道府県別の竜巻件数のランキングを見ていきましょう。
都道府県別の竜巻件数ランキング
順位 | 都道府県 | 件数(件) |
---|---|---|
01位 | 北海道 | 61 |
02位 | 沖縄県 | 54 |
03位 | 高知県 | 44 |
04位 | 秋田県 | 32 |
05位 | 宮崎県 | 31 |
06位 | 栃木県 | 25 |
07位 | 新潟県 | 25 |
08位 | 鹿児島県 | 24 |
09位 | 埼玉県 | 22 |
10位 | 茨城県 | 20 |
11位 | 愛知県 | 17 |
11位 | 三重県 | 17 |
13位 | 千葉県 | 16 |
13位 | 東京都 | 16 |
13位 | 石川県 | 16 |
13位 | 静岡県 | 16 |
13位 | 和歌山県 | 16 |
18位 | 山形県 | 12 |
19位 | 福井県 | 11 |
19位 | 長野県 | 11 |
21位 | 福岡県 | 10 |
22位 | 群馬県 | 9 |
23位 | 宮城県 | 8 |
23位 | 神奈川県 | 8 |
25位 | 岐阜県 | 7 |
25位 | 佐賀県 | 7 |
25位 | 長崎県 | 7 |
28位 | 富山県 | 6 |
28位 | 山口県 | 6 |
30位 | 福島県 | 5 |
30位 | 岡山県 | 5 |
32位 | 青森県 | 4 |
32位 | 岩手県 | 4 |
32位 | 山梨県 | 4 |
32位 | 鳥取県 | 4 |
32位 | 島根県 | 4 |
32位 | 香川県 | 4 |
32位 | 熊本県 | 4 |
39位 | 滋賀県 | 3 |
39位 | 徳島県 | 3 |
41位 | 京都府 | 2 |
41位 | 兵庫県 | 2 |
43位 | 奈良県 | 1 |
43位 | 愛媛県 | 1 |
43位 | 大分県 | 1 |
46位 | 大阪府 | 0 |
46位 | 広島県 | 0 |
出典:気象庁の竜巻等の突風データベース
(最近発生した事例より2018年と2019年の件数をプラス)
マップグラフで見る竜巻件数
竜巻件数が多いのは北海道と沖縄県。
竜巻などの突風は海上で発生することも多く、面している海の多いことからこうなっているとも言えます。
でも、高知県は海上よりも陸上での突風が多く、それも一概には言えません。
また、関東での発生件数が多いのは関東平野が関係していると言われています。
そして、最下位は同率46位は大阪府と広島県。
これも一概には言えませんが、どちらかというと内陸部の方が偏差値が低いという結果です。
ちなみに、2017年までは5位だった鹿児島県は2018年と2019年の発生が0だったため、8位にまで下がりました。データ上発生しやすい地域なのに、こういうこともあるので竜巻などの突風の予測の難しいことがうかがえます。