全国47都道府県の洋なしの生産量ランキングです。
洋なし(西洋梨)は病虫害に弱く、手間のかかる作物。冷涼な気候を好み、日射量が多くて雨の少ない地域での栽培が適しています。4000品種ほどありますが、日本で栽培されているのはそのうちの20品種程度です。
生産量の6割以上を占めるラ・フランスは日本でのみ作っている品種。フランスでは絶滅していて、絶滅前に日本に持ち込まれたものを日本の農家が研究・栽培を重ね、生産を安定させました。ちなみに、ラ・フランスという呼び方も日本独自のものでフランスでの名前はクロード・ブランシェ(Claude Blanchet)です。
また、洋なしの生産量のデータは農林水産省の「作物統計」を使用。令和2年(西暦2020年)の洋なしの収穫量のデータを利用しています。
それでは、都道府県別の洋なしの生産量ランキングを見ていきましょう。
都道府県別の洋なしの生産量ランキング
出典:農林水産省「作物統計」
マップグラフで見る洋なしの生産量
洋なしは山形県で最も多く生産されており、全国シェア69%。それに2位の新潟県の7.2%、3位の青森県の6.2%、4位の長野県の5.5%を加えると全国シェア87.9%です。
また、冷涼な気候を好む洋なしは西日本ではほとんど作られていません。全く作られていないわけではありませんが、西日本で収穫量の多い岐阜県で48t、岡山県で40tです。
ちなみに、収穫量が0の都道府県には二通りあり、本当に全く作っていないところと事実不詳や生産数非公表などのところがあります。